「風鈴」
今週のお題「夏うた」
「風鈴 ちりちり 鳴りました 赤ちゃん すやすや寝ましたよ」
詩人・川路柳虹(かわじ りゅうこう/1888-1959)による「風鈴」の一節です。
去年までの私が読んだら、赤ちゃんが風鈴聴きながら寝たんだ〜くらいの感じだったと
思います。でも今は大きく変わりました。
二節「風鈴 ちりちり 鳴りました 赤ちゃん にこっと 笑います」そして
三節「夢のなかでも 風吹いて 風鈴 ちりちり なったでしょう」
この小さな小さな世界が、豊で大らかで喜びに満ちています。
このような心のゆとりを、現在とても不安の多い状況ですが、片隅にでも持ち続けていたいものです。
この詩には二人の作曲家が作曲しています。一人は「夕焼けこやけ」や「汽車ポッポ」
などで知られる、草川信。そしてもう一人が山田耕筰です。どちらも秀作です。
今回は山田耕筰の曲を「夏うた」ということなので、蝉時雨のなかアカペラでで録音してきました。帰宅後伴奏を作り合わせてみました。お聞きいただければ幸いです。